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愛犬観察ノート・犬の医・食・住

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歯式から考える犬の食への一考察

 犬の手作り食を作り始めて、
犬にはどんな栄養素がどんな割合で必要なのか
ということを考えるようになりました。

 犬が健康にその一生を全うするために何を与えればいいのでしょうか?


AAFOCがはじき出している必要栄養素の数値に対して、
懐疑の意見が存在していることは事実です。

かといって犬の栄養学についてはっきりとした見解が示されている資料も見当たりません。

誰にも分からない事なのかもしれません。


人間の栄養学だって本当のところどうなの?と言う疑問点を数多く残していると思います。

そもそもヨーロッパ人が作り上げた食生活に基づく栄養学を、
農耕民族である日本人に無理矢理押し付けたところに矛盾が生じているのではないか
とも言われているようです。


そして、たとえ同じ物を食べたとしても、
摂取する側のレセプターがきちんとその栄養分を受け取ることが出来るか、
食べ物自体のポテンシャルが高いか
(農薬を使って栽培された食物の栄養分は、無農薬のものと比べると非常に劣ると言いますね。)など、
複雑な要素が絡み合って、とても一くくりに「必要なのはこれ」という
明快な回答が出しにくい分野の学問なのかもしれないと思います。



犬が人間との共存を始めたのは1万年~1万2千年前という古い歴史があります。

その過程の中で、犬は人間と同じ食べ物を分け合って
命を繋いできたのは間違いのない事実だと思います。

それなら、犬の体にいい食べ物というものは、
基本的には人間同様と考えていいのではないかと言う思いと、
やはり犬は犬、人間とは違う食事内容でなければいけないのかという不安。

犬はもともと肉食なのだから、生肉だけ与えるのが良いという意見もあるようです。

元は狼だったといわれていますが、果たして現在の犬達は狼のような完全な肉食獣なのでしょうか?


動物の歯は、その食事内容に適した進化をとげてきているはずです。

そこで、一つの尺度として、歯式から雑食か肉食か,
必要な栄養成分はどんなものなのか、という考察ができないかと考えてみました。


犬の乳歯は28本。
永久歯へと抜け替わった時点で42本となります。

その42本の内訳は、切歯(インシザー)3/3、犬歯(カニン)1/1、前臼歯(プリモラー)4/4、後臼歯(モラー)2/3となる。

これが左右対称に並んでいるので合計42本になります。→<上の歯の数/下の歯の数>


人間の歯は永久歯で32本。臼歯が20本、門歯(切歯)が8本、犬歯が4本である。(ちなみに猿の歯式は人間と同じです。)


 それぞれの歯の全本数に対する割合を出してみると、
犬  =臼歯62.0%:切歯28.5%:犬歯9.5%
人間 =臼歯62.5%:切歯25.0%:犬歯12.5%


  面白いほど似通った数値が出てきました。

 
しかし、犬の臼歯を見てみると、形状は人間の臼歯とはいささか異なることがわかります。
第四前臼歯と第一後臼歯は裂肉歯といわれる尖った歯です。


又、食べ方も、臼歯ですりつぶして噛んで食べるのではなく、
殆ど飲み込んでしまうようです。


そうなると、機械的に臼歯を、穀物を磨り潰して食べるための歯と規定してしまうのには、
少々無理があるように思います。


そして、狼の歯式を調べたら・・・何と犬と同じでした・・・。


人間に近い食性で、穀物の消化も可能になっているはずの、
雑食に近いと思っていた犬は、
やっぱり肉食なのかしら?・・・とここで行き詰ってしまった訳ですが、
どなたか狼の歯の形状など、犬とは違っているのか、やはり同じなのか、
ご存知の方がいらっしゃったら教えていただきたいと思います。



参考までに調べて面白いと思った他の動物の歯式は

猫 3/3 1/1 3/2 1/1・・・臼歯の占める割合が46%と犬より少ないです。

牛 0/4 0/0 3/3 3/3・・・犬歯がなく下の切歯と臼歯のみの構成です。

鼠 1/1 0/0 0/0 3/3・・・切歯と大臼歯のみになっています。

ワンちゃんの健康的な生活を考えるル・シアンのページ
犬達の健康的な食餌を考えるヤラーの説明のページ
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Category - ドッグフードと犬の健康

6 Comments

ランディー  

なるほどぉ

途中まで読んで「犬って人間に近いんだ!」って思ったら、狼も一緒なんですね(^^
栄養に関してはドッグフードが一番なのだと思っているのですがそうでもないのですか?
味は単調になってしまいそうだけど、計算された栄養が入っているんじゃないかなって。

2006/02/17 (Fri) 10:10 | REPLY |   

foofdchien  

狼の歯形状を実際に見てみたいと思いますが、なかなか難しいですよね(^^;
遺伝的には狼とは違うらしいですので、その辺も調べて見たいと思っています。
フードのように加工された食材ばかりを与えていると、生の食材からは摂取できる酵素が不足してしまうということです。この点も追って記事にしていけたらいいなーと思います。

2006/02/19 (Sun) 01:33 | EDIT | REPLY |   

はなこmama  

ハナシはそれますが・・・.

気になってる記事のひとつですので、
ちょっと、ハナシがそれるのですが、コメントつけさせていただきますー。

歯の形状に関して言えば
くまさんが、雑食系肉食獣の歯のカタチだったと思います。奥歯がポイントです。
くまさんって、果物なんかをもりもり食べますよね。
あと、あのでっっかいお腹にはけっこうな腸が入ってるのではないでしょーか。
草食のものは、ちいさなウサギやネズミなんかでもおなかがでっぷりです。
相当な消化器官がないと、植物を食べられないと言うことだと思います。
犬のあのスレンダーなお腹はどうみても肉食系。
長い人間との歴史の中でいろんなものを食べることはあっても
体の変化はもすこし!ってとこでしょうか?
あと、狼とは直接の先祖でないとしても
繁殖能力のある雑種が作れるという点から考えると、
かなり近いのではないでしょうか?

長々とすみません。論点ずれててごめんなさい。
周知のことでしたら・・・・さらに申し訳ございません。

2006/05/15 (Mon) 06:46 | EDIT | REPLY |   

るしあん  

はなこさんありがとうございます

くまさんが、雑食系の肉食獣だったのですね。
言われてみれば、成る程、そうですよね。
お魚採ってるし、木の実なんかも食べているでしょう。
犬の奥歯とは違うのでしょうね。実際に見て見たいものです・・・。
この記事を書いた時期は、犬にどの程度の動物性タンパク質が必要なのか、
納得できる「何か」が欲しくて、自分なりに手がかりを捜し求めておりました。
犬は肉食だ・・と言われても、何となく自分自身ではっきりと納得出来なくて、
ちゃんとした確証が得たくて、色々と試行錯誤をしておりました。
腸の長さは、野菜を消化する能力を比較するには、良い比較条件ですよね。
お腹の出っ張り具合で、ある程度腸の長さは想像できるんでしょうかねぇ?
犬の腸は短いと言われますから、歯式を調べた後で、動物による腸の長さの比較・・・なんてことも考えたのですが、長さの資料が集まらないので、中断しております。
こういう記事にコメントいただくと、とっても嬉しくなります。
それに、はなこさんが、過去記事まで読んでくださってるってことだし。
何かいい考察方法のお知恵などありましたら、是非教えて下さいね~。
そちらのサイトにも又伺います!

2006/05/18 (Thu) 16:39 | REPLY |   

nell  

わたしが思うに・・・

実は、私も最近、犬が植物を食べることについて、歯の形状から調べていたところです。こちらで拝見した内容からも、犬は牛などと違って、植物を歯ですりつぶすことができない、腸が短いので植物の消化吸収に向かないのだと分かります。ただし、あることを思い出して、犬は肉だけで生きているのではないと思いました。狼やライオンは草食動物の内臓を食べますよね?だから自分で直接食べ、消化することはできなくても、草食動物の内臓から消化しやすくなった植物を摂取しているのかもしれません。また、内臓を食べることで、必要な栄養が補えているのかもしれません。そう考えた場合、ペットである犬に何を食べさせればいいかは、少なくとも、消化しにくい植物をそのままあたえたのでは、消化できない(素通り?)、効率よく栄養吸収できない(植物の細胞は周りが硬いと思うし)ことになると思います。良いのは、新鮮な内臓を与えることかもしれないですが、狩でもしない限り、難しいような・・・。

2006/11/30 (Thu) 14:43 | REPLY |   

るしあん  

nellさんへ

コメントありがとうございました。
仰るとおりで、狩をして命を繋いでいる肉食動物は、まず内臓から食べ始めるそうで、筋肉の部分をありがたがって食べるのは人間だけだと言われますね。
肉食動物が直接的に植物を食べないのは、それを分解する酵素を持っていないなどの問題があるからでしょう。
だから、草食動物の胃や腸で分解された植物を、その内臓を食べることによって摂り入れているのだと思います。
内臓を食べることによって、自分が生かされることを察知してしまうのですから、本能って凄いですよね。
今のペットのワンちゃん達は、外に行って狩をしてくる訳ではなく、飼い主さんの与える物で一生を過ごすのですから、飼い主さんの責任は重大ですね。
ただ、現実問題として、毎日新鮮な内臓だけを与え続けるのはちょっと難しいです。
私は、現在フードはヤラーを使っていますが、ヤラーがオーガニックチキンの内臓肉も使って作られているのは、こんな点からも評価できると思っています。
しかし、フードは完全な加熱食品ですから、生の食材の酵素を摂り込む目的で、タンパク質でも野菜でも、生の食品を時々食べさせてあげるのは意味があることではないかと思います。
犬の「食」は難しいですが、生きる基本ですからね。
愛犬をアレルギーやガンにしないための食生活を探っていきたいです。

2006/11/30 (Thu) 21:30 | EDIT | REPLY |   

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